トランプ氏 コロンビア大統領と電話会談 ホワイトハウス訪問を調整へ

2026/01/08 更新: 2026/01/08

アメリカのトランプ大統領は1月7日、コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領から電話を受け、約35分間にわたる電話会談について「光栄だ」と述べた。また、ペトロ大統領のホワイトハウス訪問を調整中であることを明らかにした。この動きは、数か月にわたる緊張を経て両国関係が冷却から緩和へ向かう兆しとみられている。

トランプ氏は7日、SNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」に投稿し、この通話を称賛した。その投稿は、数日前の発言とは打って変わって穏やかな表現だった。トランプ氏は「コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領と話ができて大変光栄だった。彼は麻薬問題などに関する我々の意見の相違について説明してくれた。私は彼の誠実な電話と口調を高く評価しており、近い将来の会談を楽しみにしている」と述べた。

コロンビア大統領府もこの通話が行われたことを認め、「友好的で相互に敬意に満ちたものだった」と表明した。

ペトロ大統領は首都ボゴタでの集会で支持者に向け、今回の通話が「トランプ氏のホワイトハウス復帰後、両者の初の直接対話だった」と述べ、アメリカ側に「二国間対話の再開」を要請したことを明らかにした。

トランプ氏によると、具体的な訪問日程は現在、マルコ・ルビオ国務長官とコロンビアの外相が調整しており、会談はホワイトハウスで行われる予定である。

今回の通話が国際社会の注目を集めているのは、両国関係がわずか1週間前に前例のない危機に直面したばかりだからである。

背景:ビザ取消・制裁・麻薬戦争の激化

トランプ氏は4日、地域の麻薬問題に言及する中でペトロ氏を「コカインを製造し、アメリカに売るのが好きな病人だ」と公然と非難した。米メディアから「コロンビアへの軍事介入の可能性はあるか」と問われた際には、「悪くない考えだ」と応じていた。

2025年1月にトランプ氏がホワイトハウスに復帰して以来、アメリカとコロンビアの関係は急速に悪化した。昨年9月、米政府はペトロ大統領の入国ビザを取り消し、続く10月には米財務省が世界的な麻薬取引への関与を理由に、ペトロ大統領本人とその家族、一部閣僚に対して制裁を発動した。また米政府はコロンビアを「麻薬取引対策における国際的義務を果たしていない国リスト」に指定し、大量の対外援助を削減した。

両国の緊張を一層高めたのは、最近のアメリカによるベネズエラでの軍事行動である。米軍は3日、ベネズエラの前指導者マドゥロ氏を拘束し、アメリカに移送して裁判にかけることに成功した。マドゥロ氏は現在、麻薬密輸や武器密輸など複数の罪で起訴されている。

この作戦により、コロンビア側では強い警戒感が広がった。ペトロ大統領は国民に「国家主権を守ろう」と呼びかけ、外国の軍事介入には結果を伴うと警告した。

コロンビア政府は4日、ベネズエラとの国境地帯に約3万人の兵士を配備し、警備を強化したことを発表した。

同時にアメリカ政府も麻薬対策を強化している。昨年9月以降、国防総省は麻薬密輸に関与しているとされる船舶に対し30回以上の攻撃作戦を実施し、少なくとも110人が死亡した。

トランプ氏がペトロ大統領を招待する姿勢を示したことで、差し迫っていた軍事的衝突のリスクは一時的に緩和したとみられる。ただし、アメリカが麻薬および安全保障問題で強硬な立場を退くことを意味するわけではない。

トランプ氏はすでにメキシコとキューバに対し、メキシコの麻薬カルテルの首領を追跡するため軍を派遣する可能性を警告し、また「ベネズエラが存在しなければキューバ政府はいつ崩壊してもおかしくない」とも示唆した。

陳霆
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