金正恩 プーチンを「無条件支持」 中国ネット「米国が怖くてすり寄った」と冷笑

2026/01/10 更新: 2026/01/10

北朝鮮の金正恩総書記は1月8日、ロシアのプーチン大統領に書簡で返信し、「無条件で支持する」との立場を示し、ロシアと常に歩調を合わせていく意向を表明した。これに対し、中国のネット上では「アメリカにやられるのが怖くて、また後ろ盾を探したのではないか」「その後ろ盾も頼りにならない」といった冷ややかな反応が相次いだ。

朝鮮中央通信は9日、金正恩が8日付の返信書簡で、「北朝鮮とロシアの包括的戦略パートナーシップの精神に基づき、両国の戦略的利益および両国人民の志向と願いに合致する形で、緊密な協力をあらゆる分野で今後も継続していく」と述べたと報じた。

金正恩はまた、プーチン大統領のあらゆる政策と決定を無条件で支持し、ロシアと常に歩調を合わせていくと強調した。

金正恩の誕生日は1月8日とみられているが、北朝鮮はこれまで公式に生年月日を公表していない。韓国の聯合ニュースは、この書簡が返信であることから、プーチン氏が先に祝電を送った可能性が高いとみられるものの、北朝鮮の公式メディアは関連内容を公開していないと伝えた。

金正恩がロシアと歩調を合わせると表明したタイミングも注目されている。1月5日には韓国の李在明大統領が北京で習近平と会談し、7日夕方に上海を離れて4日間の国賓訪問を終えたばかりだった。

こうした中、北朝鮮がこのタイミングで、北朝鮮とロシアの関係が緊密であることを強調する政治的シグナルを発したことで、中国のネット上では議論が活発化した。

ネットユーザーからは「アメリカにやられるのが怖くて、また後ろ盾を探したのではないか。その後ろ盾も頼りにならない」と揶揄する声のほか、金正恩を「次のマドゥロだ」と揶揄し、「まもなく逮捕されるのではないか」と書き込むネットユーザーもいた。

さらに、「プーチンは『もし欧州連合(EU)が受け入れてくれたら、北朝鮮などすぐに切り捨てるだろう』と嘲笑するなど、北朝鮮とロシアは互いに利用し合っている関係にすぎない」とする投稿もあった。

中国共産党(中共)が韓国に接近したことで北朝鮮の不満を買ったとの見方もあり、「韓国大統領を招いたということは、われわれと常に歩調を合わせる意思がないというメッセージではないか」と推測する声も上がっている。

実際には、中朝のいわゆる同盟関係は、中共当局の宣伝ほど強固ではないとする。金正恩は過去に中共を「千年の宿敵」と非難し、中共がいなくても北朝鮮は生きていけると語ったことがある。

ロシアによるウクライナ侵攻開始後、ロシアと北朝鮮は急速に接近し、北朝鮮は砲弾や兵士をロシア側に提供している。

羅婷婷
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