中国 消えてはならない光が消えた

「室内灯を消して」と指示したのに前照灯まで消灯 中国EV走行中に衝突事故

2026/03/05 更新: 2026/03/05

2月25日、夜の高速道路。EV車は順調に走っていた。

運転手は、まぶしい室内灯を消そうと、何気なく声をかける。
「室内灯を消して」

次の瞬間、前の景色が消えた。

車内だけではない。
道路を照らしていたヘッドライトまで、すべて消えていた。

暗闇。
白線も、ガードレールも見えない。

運転手はあわてて「ライトをつけて」と叫ぶ。
しかし車はすぐに反応しない。

わずかな時間とはいえ、夜の高速で視界ゼロ。
そのまま車は中央のガードレールに衝突した。

公開された映像によると、本来は車内の「室内灯」を消す指示だったが、音声システムがこれを「すべての灯りを消す」と誤って処理した可能性があるという。

最近の電気自動車は、ナビやエアコン、ライトまで声で操作できる機能を売りにしている。ハンドルから手を離さずに済むため「安全で便利」としてきた。

しかし今回の事故を受け、単なる聞き間違いだけでなく、走行中でも音声ひとつで前照灯を消せる仕様そのものに問題があったのではないかとの指摘が広がっている。

事故車は、中国大手メーカー吉利が手がけるブランド、領克(リンク・アンド・コー)のZ20だ。

事故後、同社は謝罪し、ソフトを更新。走行中は音声でヘッドライトを消せないよう仕様を変更したと発表した。

対応は取られた。だが、消えてはならない光が消えた事実は変わらない。

夜道で前が見えない。
その怖さを想像すれば、問題の重さは明らかだ。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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