「こんな車、誰が買うのか……」そんな驚きの声が広がった。
中国・浙江省で、事故で運転手が亡くなった電気自動車が裁判所の競売に出され、話題になった。車は中国のEVメーカーXPENG(シャオペン、小鵬汽車)の「P5」。
前のライトやフロント部分は大きく壊れ、前後のガラスは割れ、ハンドルも折れており、エンジンもかからず走れない状態だった。
評価では「修理は難しく、費用も高い」とされ、価値は1万2千元(約26万円)と見積もられていた。それでも競売には31人が参加し、167回の入札の末、3万6800元(約80万円)で落札した。閲覧した人は3万人以上にのぼった。
ただし、この車には未払いの違反金が残っている可能性があり、修理できるか、ナンバー登録できるかも含めて、すべて落札者の自己判断となる。

ネットでは「普通はもらってもいらない」といった声が上がる一方で、「電気自動車は部品が高い。バッテリーだけでも落札額に近い価値があり、ほかの電子部品も売れる」「修理工場やディーラーが買い取り、部品として使い回すのではないか」といった見方も出ている。
実際、中古車業界の関係者によると、修理工場や中古車業者の中には、こうした事故車をあえて買い取るケースがある。事故車は大きく値下がりするため安く仕入れられ、修理して中古車として売れば大きな利益が出ることがある。また、修理せずに分解し、部品として販売するだけでも十分に採算が取れるという。
一方で、「裁判所はこうした重大事故の車を競売に出すべきではなく、廃車として処理し、その回収価格で債務返済に充てるべきだ」といった批判も出ている。
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