イラン革命防衛隊に大打撃 特殊部隊高官が死亡

2026/04/03 更新: 2026/04/03

イランメディアは4月2日、イラン革命防衛隊の精鋭部隊「ファタヒン」に所属する高級指揮官、モハンマド・アリ・ファタリザデ准将が、アメリカとイスラエルによる空爆の中で死亡したと報じた。

イラン軍参謀本部傘下の国防系メディア「Defa Press」によると、ファタリザデ氏は4月1日、「ラマダン戦争」と呼ぶ一連の衝突の中で死亡したという。

ファタリザデ氏が死亡した同日、アメリカとイスラエルはイラン国内の指導部関連施設や核施設、弾道ミサイル基地に対し、新たな大規模攻撃を実施した。米国防総省は、この攻撃がイランの地域的な軍事能力を無力化することを目的としていると説明した。

「ファタヒン」は革命防衛隊地上部隊の中でも精鋭とされる即応型特殊部隊で、高度な訓練を受けた隊員が高リスク任務を担う。任務は国内治安維持(デモの弾圧などを含む)から国外での軍事行動まで多岐にわたり、最高指導者の直轄下にあるとされる。高級指揮官であり特殊作戦専門家でもあったファタリザデ氏の死亡は、部隊の作戦遂行能力や士気に影響を与えるとされる。

2月28日の空爆以降、イラン指導部の要人が相次いで死亡している。初日には前最高指導者のハメネイ師が死亡し、ハメネイ師の顧問、アリ・シャムハニ氏、国家安全保障を担うアリ・ラリジャニ氏、さらに革命防衛隊海軍司令官のアリレザ・タンシリ氏らの死亡が伝えられている。

トランプ氏は4月1日夜のテレビ演説で、「戦争史上、数週間でこれほど明確かつ壊滅的な損失を被った例はない」と述べた。

また、イランのミサイル能力の完全破壊、海軍力の無力化、核兵器保有の阻止が米軍の目的だと強調した。そのうえで、今後2〜3週間以内にイラン指導部が降伏条件を受け入れなければ、さらなる強硬措置を取ると警告し、「石器時代に戻す」とも述べた。さらに、イランが核開発の再建や代理勢力の支援を試みた場合、米軍は「いつでも精密打撃を再開する」としている。

一方、反体制系メディア「イラン・インターナショナル」は、マスード・ペゼシュキアン政権と軍指導部の関係が「全面的な政治的行き詰まり」に陥っていると報じた。

また、新たな最高指導者とされるモジタバ師の所在や状況が不明となる中、高級将校で構成される「軍事委員会」が事実上、国家運営の中枢機能を掌握し、権力中枢周辺の警備を強化しているという。

関係者によると、革命防衛隊のアフマド・ヴァヒディ総司令官は、ペゼシュキアン政権による人事を強く制限している。戦時下では安全保障関連の重要ポストを革命防衛隊が直接掌握すべきだと主張しており、その結果、文民政府の統治機能は大きく制約されているとみられる。

李言
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