トランプ米大統領は最近、不法移民対策をめぐり数カ月にわたり与野党の対立で審議が難航していた移民・関税執行局(ICE)などの関連予算案に署名した。トランプ氏は、この法案によって移民・関税執行局および国境警備隊が十分な資源を確保し、国境防衛や不法移民対策、犯罪の取り締まりを継続できるようになると強調した。
トランプ氏は署名式で、「本日午前、署名できたことを大変うれしく思う。この法案により、私の任期終了まで国土安全保障省への資金供給が即時かつ全面的に確保される。これでこの問題について再び議論する必要はなくなる」と述べた。
法案の総額は、約700億ドルに上る。このうち、移民・関税執行局(ICE)には380億ドル、税関・国境警備局(CBP)および国境警備関連業務には260億ドルがそれぞれ配分される。予算措置は2029年9月まで継続される。
トランプ氏はさらに、「ICEと国境警備隊の英雄たち、彼らはまさに英雄だ。彼らに必要な支援と資源を提供する。彼らが国境を守り、祖国を保護し、米国の安全を維持できるようにする」と語った。
下院は9日夜、この予算案を214対212の僅差で可決した。
過去数か月間、民主党議員は移民執行制度の改革が盛り込まれない限り予算法案を支持しない姿勢を示していた。一方、共和党は民主党が国境警備予算の成立を妨害していると批判していた。
トランプ氏は、米国民はより安全な国境管理と犯罪対策の強化を望んでいると指摘。「わが国に入国した人々の中には、過去に殺人を犯した者が1万1888人いた。その半数以上は殺人を一件だけではなく複数回犯している。よく考えてみてほしい。中には7件の殺人を犯した人物もいたと聞いている。そうした人々をわれわれは国内に入れてしまった。だが、この12カ月間でその大多数を国外へ追放した」と述べた。
ホワイトハウスは声明で、今回の関連予算案について、国境安全保障に必要な十分な資源を確保し、人身売買の取り締まりを強化するとともに、致死性の高い違法薬物の流入を阻止し、米国の移民法を着実に執行することにあると説明した。
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