航空管制官採用でゲーム経験者に注目 米FAA 候補者2千人超

2026/08/12 更新: 2026/08/12

米運輸省のショーン・ダフィー長官は8月9日、SNSへの投稿で、米連邦航空局(FAA)の募集活動が、年間の候補者数を含む複数の記録を更新し、2千人を超える候補者を確保したと発表した。

FAAは民間航空を所管し、全米の航空安全や航空交通管制、耐空性認証などを担っている。

FAAは今年4月10日、「次世代の航空管制官」の募集を開始した。応募者には、戦略的思考や問題解決能力、マルチタスク能力など、ビデオゲームによって培われる能力が必要だと強調した。

ダフィー氏はFacebookに「4月、ゲームを得意とする人を航空管制官として採用する新たな取り組みを始め、採用手続きを大幅に迅速化した。優秀な人材を採用するためだ」と投稿した。

そのうえで、「歴史的な成果となった」とした。

ダフィー氏によると、今回の募集活動では「最も簡素化された採用プロセス」を導入し、すでに2千人を超える「最も優秀で聡明な」候補者を確保した。9日時点で、FAAは採用目標の94%を達成した。

ビデオゲームと、極めて重要で強いプレッシャーを伴う航空管制官の仕事を結びつける考えは、一見すると意外に映る。しかし、FAA幹部が思いつきで始めたものではなく、現場の職員から出た提案だった。

FAAは「現在、管制官のうち大学の学位を持つ人は約25%にすぎない。このため、採用では才能ある若者の発掘に重点を置いており、その中にはゲームに親しむ人も多い」と説明している。

また、離職した管制官の中には、ゲームによって素早く考える力や集中力、複雑な状況に対応する能力が鍛えられたと指摘した人もいたという。

FAAは2024年、航空管制官の人手不足について、「数十年にわたる問題」だと説明していた。

FAAの資料によると、この問題は新型コロナの感染拡大前後に急速に深刻化した。要因の一つは、管制官の養成に長期間を要することだ。特定の空域を担当するための認定を受けるまでに18~24か月かかる。

2025年、米連邦政府は管制官不足と老朽化した設備を、国家の航空インフラが抱える問題として扱うようになった。

FAAは今年4月6日の予算要求で、長年続く管制官不足に対応するため、航空管制官の訓練を受ける2千300人の採用を提案した。

秋生
中国語大紀元の記者
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