中国 動かない車 走る言い訳

ファーウェイ関連EV 発表会で立ち往生 「演出」説明に疑念の声

2026/04/25 更新: 2026/04/26

4月22日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が展開する自動車ブランド「鴻蒙智行(HIMA)」の新製品発表会で発生した思わぬ「失態」が、SNSを中心に波紋を広げている。

この日発表したのは、尚界Z7、尚界Z7T、問界M6の3車種。だが、順番に退場していくはずの流れの中で、ピンク色の尚界Z7だけがなぜか舞台中央にぽつんと残された。

発表会の進行はすでに次の車種紹介へと移っていたが、本来なら退場しているはずの車がそのまま壇上に残り続けるという、ちぐはぐな状況が続いた。

現場映像では、運転手が車内で何度も操作を繰り返し、それでも車は動かず、ついには車外に出て確認する様子が映っている。注目のステージで車が動かないという状況に、戸惑いと焦りがにじむ。

この強烈な一幕はSNSでも話題となり、関連動画には「自分がつらいと思ったらあの運転手を見ろ」「あの状況に比べたら自分の悩みなんて大したことない」といった自嘲気味な投稿が相次ぎ、話題は瞬く間に拡散され、「Z7動かない」「Z7立ち往生」などの関連ワードがトレンド入りし、ライブ配信のコメント欄が一時閉鎖されるなど波紋が広がり続けている。

こうした事態の収拾を図る中、主催側は後に「複数の車を同時に見せるため、その場に残した演出だった」と説明。つまり「動かなかったのではなく、あえて動かさなかった」という主張である。

だが、この説明に対し、すでに拡散している現場映像が強い違和感を突きつける。運転手が何度も操作を繰り返し、ついには車外に出て確認する様子は、「最初から止めていた演出」とはどうしてもかみ合わない。

ネット上では、「運転手が外に出なければ信じた」「あの慌て方で『演出』は無理がある」といった皮肉も広がり、説明そのものに疑問が向けられている。

今回の騒動について「一見すると現場のトラブルだが、本質はメーカーの信頼が試されている。透明な説明が重要だ」と指摘する声も多い。

技術の粋を集めたはずの舞台で、取り残されたのは車両だけではない。メーカー側への「信頼」もまた、納得を得られないまま置き去りにされている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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