イランは世界経済を人質に取っている=米統合参謀本部議長

2026/05/13 更新: 2026/05/13

ケイン米統合参謀本部議長は12日、議会公聴会で、イランによる現在のホルムズ海峡での行動はすでに「世界経済を人質に取る」行為に等しいと警告した。

ケイン氏は、イランが南部沿岸の軍事力を利用して世界のエネルギー輸送に影響を及ぼしていると述べ、イランに対し速やかに海峡を再開放するよう呼びかけた。

さらに、米国は同盟国およびパートナー国も共に行動を起こし、現下の情勢の緩和に協力することを望んでいると表明した。

交渉決裂なら戦争再開、軍事作戦は改称へ

米NBCは12日、米政府当局者の話として、停戦合意が破綻し、トランプ大統領が大規模戦闘行動の再開を決断した場合、米軍は対イラン作戦名を現行の「壮絶な怒り」作戦から「スレッジハンマー作戦(Operation Sledgehammer)」もしくは別の新たな名称へ変更することを検討していると報じた。事情に通じた関係者によれば、イランに対するいかなる新たな軍事作戦も、新しい名称と行動計画の下で実施されるという。

同報道によれば、政府の立場からみれば、新たな作戦名は60日間の戦争権限の期限を改めて起算させる効果があるとされる。

ここ1週間の、アメリカとイランを含む湾岸諸国の動向を振り返る。

5月7日、米イラン停戦交渉が行われている最中に、イランは海上封鎖を実施中の米軍艦に対し攻撃を仕掛けた。米軍は直ちに反撃に転じ、イランの軍事施設を攻撃し、攻撃に用いられた船舶や無人機などを撃墜した。

トランプ米大統領は、イランは狂人の集団に率いられた国家であり、正常な国家ではないとした上で、米国は決してイランに核兵器の保有を許さないと表明した。

5月8日、米軍はイランのタンカー3隻を航行不能に陥らせ、アラブ首長国連邦(UAE)はイランから発射されたミサイルと無人機を迎撃した。イランのカーグ島周辺海域では原油流出事故とみられる事象が発生した。米財務省は中東、アジア、東欧の10の個人・団体に対し制裁を発動。S&Pおよびナスダックの両指数はいずれも史上最高値を更新した。

5月9日、米軍による海上封鎖は継続され、商船58隻が航路を変更した。グラム上院議員はトランプ氏の「プロジェクト・フリーダム・プラス」に期待を示した。トランプ氏は米国の最新世論調査の閲読を勧め、これらの民意こそが米国の立場であると指摘した。

また、亡命中のイラン王太子は5月10日に世界各地でイラン独裁政権に抗議する集会を開くよう呼びかけた。

5月10日、海外在住のイラン人が世界各地で抗議活動を行い、72日間連続でインターネット遮断下に置かれているイラン国民を代弁して声を上げた。イラン当局は、米国が示した戦争終結計画に対して回答したことを明らかにした。カタールの海域はイランの無人機による攻撃を受けた。トランプ米大統領はイランの最新提案に対し「全く受け入れられない」と応じた。

5月11日、イラン戦争は73日目に突入した。米イラン交渉は再び膠着状態に陥り、イラン側は自らの提案を「寛大かつ責任あるもの」だと主張し続けている。海外在住のイラン人が武装を進めているとみられる動画も浮上した。

5月12日、トランプ大統領は、イランは最終的にウラン濃縮活動を完全に停止することになると述べた。米国の空母「フォード」は記録的な配備を終え、中東を離れて米本土への帰還の途についた。トランプ大統領は中国訪問に向け出発した。

関連特集: アメリカ政治