トランプ米大統領が北京を訪問している期間中、ポンペオ元国務長官が相次いで発言し、習近平を公然と批判した。ポンペオ氏は、習について「自分がこれまで会った中で最も冷酷で無慈悲な指導者だ」と断じ、米国および国際社会は、その悪意ある意図に対していかなる幻想も抱くべきではないと警鐘を鳴らした。
トランプ氏は5月13~15日にかけて北京を訪問し、習近平と会談した。訪問を終えて帰国する機中、トランプ氏は機内で記者団に対し、米中首脳会談の期間中、習近平から「米国は台湾を防衛するのか」と質問を受けたことを明らかにした。ただし、台湾問題について中共側にいかなる約束も行わなかったという。
トランプ氏は、「台湾問題に関して、彼(習近平)の立場は非常に強硬だった。しかし私は何の約束もしなかった。今後どうなるか見ていこう」と語った。
さらにトランプ氏は、台湾の頼清徳総統と電話会談を行う可能性も示唆した。「状況を見て判断する。私は台湾の現政権指導者と話をしなければならない。誰のことかは皆分かっているだろう」と述べた。
トランプ氏の訪中期間中、ポンペオ氏は習近平に対する見解を改めて表明した。

ポンペオ氏は14日、X(旧Twitter)への投稿で次のように警告した。
「私は世界で最悪の人物たちを見てきたが、疑いなく習近平は私が会った中で最も冷酷で無慈悲な指導者だ。彼が米国、あるいは国際社会で自らに挑戦するあらゆる勢力に対して抱いている悪意ある意図について、我々は一切幻想を抱くべきではない」
翌15日、ポンペオ氏は再び台湾問題について警告を発した。
「習近平がトランプ氏に対して台湾問題で示した立場は、本質的には脅迫である。我々は冷静さを保ち、彼の目標を見極め、共産主義中国を抑止するため必要な行動を取る準備をしなければならない。トランプ氏はそのことを理解している」

ポンペオ氏は先日、米FOXニュースのインタビューでも同様の見解を示している。
ポンペオ氏は、「私はこれまで世界の多くの『危険人物』に会ってきた。タリバン関係者や、金委員長(金正恩)も含まれる。しかし習近平ほど冷酷で無慈悲な人物を見たことはない」と述べた。
さらに、「習近平はトランプ氏と向き合う際には、やや態度を抑えている。おそらくトランプを対等な相手と見ているからだろう。しかし誤解してはならない。習近平には深い野心がある」と語った。
トランプ政権第1期で国務長官を務めたポンペオ氏は、2024年4月、自身の回顧録『絶対に譲歩しない。私が愛する米国のための戦い』(Never Give an Inch)を中国大使館に送付し、「習近平にも読んでもらいたい」と冗談交じりに語ったことがある。
本書では、ポンペオ氏がトランプ政権で中央情報局(CIA)長官および国務長官を務めた経験が紹介されており、2018年に北京で習近平と会談した際の印象についても詳しく記されている。
ポンペオ氏は習近平を「陰鬱な共産主義者」と評し、「目には生気がなく、口調も空虚で、典型的な共産主義官僚のようだった」と描写している。
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