中国 通常1日で届く郵便 領事館あてだけ「足止め」

中国で「米領事館あて郵便」を検査か 郵便局が発送止める

2026/05/19 更新: 2026/05/19

上海にあるアメリカ領事館へ送った手紙が、郵便局で止められた。

中国・上海で、80歳の男性が在上海アメリカ総領事館へ人権問題を訴える手紙を送ったところ、郵便局から「領事館向けの郵便は確認が必要」と説明され、3日間発送されなかったことが分かった。

手紙を送ったのは、上海の元会社員で陳情活動を続ける宋嘉鴻(そう・かこう)氏。宋氏は5月5日、トランプ大統領の訪中を前に、在上海アメリカ総領事館あてに書留郵便を送った。

手紙では、「上海市民として歓迎する」とした上で、陳情者らが非公式の拘束施設、いわゆる「黒監獄」に閉じ込められている問題に関心を持ってほしいと訴えていた。

上海市内の郵便は通常、1日ほどで届くという。しかし宋氏が追跡情報を見ると、郵便は3日後も処理センターで止まったままだった。

宋氏が電話で問い合わせたところ、職員は「アメリカ領事館向けの郵便は、関連部門の確認を通してから送る内部ルールがある」と説明したという。

誰が何を確認したのか、実際に開封されたのかは明らかになっていない。その後、郵便は発送された。

宋氏は本紙の取材に対し、「中国の憲法では通信の自由や通信の秘密が保障されているはずなのに、現実には守られていない」と反発。また、「どの法律に基づいて手紙を止めたのかと聞いても、郵便局側は『内部規定』と繰り返すだけで、どの部門が確認したのかも説明しなかった」と訴えた。

 

上海の陳情活動家・宋嘉鴻氏が、在上海アメリカ総領事館へ送った人権問題を訴える手紙と封筒。2026年5月(本人提供/大紀元合成)

 

 

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
関連特集: 中国