中国 「映える動画」が事故招く

中国SNSの危険動画まねた女優 顔に大やけど

2026/05/20 更新: 2026/05/20

3月、SNSで流行していた危険動画をまねた中国の女優が、顔や首に大やけどを負う事故が起きた。

事故に遭ったのは、中国の女優・王添羽(おう てんう)。27歳の誕生日に、中国発のSNSアプリ小紅書「RED」で見た「火を吹く演出」を再現しようとした。

アルコール度数96%の酒を口に含み、ろうそくの火に向かって吹きかけたところ、炎が逆流。顔や首をやけどし、眉毛やまつ毛も焼け落ちた。

最近公開した動画では、包帯を外した後の焼けただれた傷口が生々しく残る痛々しい姿が映し出され、衝撃を広げた。

王添羽は、「誕生日動画」を検索すると、成功例ばかりが表示され、危険性の警告は一切なかったと訴える。

「危険なことが流行していると広められ、やけどの危険性は加工映像や音楽の裏に隠されている。これは情報共有ではなく、人を危険にさらしている」と、RED運営側を批判した。

さらに、自身のけが動画を公開したのは、「まねをしてほしくない」という警告のためだったと説明。しかし、投稿した注意喚起動画が一時削除されたことにも、「理解できない」と不満を示した。

REDは若者に人気の一方、以前から問題が絶えなかった。やらせ投稿や偽レビューのほか、札束や高級ブランド品を見せびらかす過激な動画も拡散。さらに、偽の商品販売や投資詐欺、恋愛詐欺の温床になっているとの指摘も出ていた。

こうした過激なSNS演出の広がりは、日本でも考えさせられる問題だ。SNSでは、「映える動画」や「バズる動画」を狙った過激な投稿が次々と注目を集める。

画面越しでは面白く見える数秒の動画も、一歩間違えれば取り返しのつかない事故につながる。今回の騒動は、再生数を優先するSNS時代の危うさを改めて浮き彫りにした。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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