プーチン氏訪中前 ウクライナに空襲 中国貨物船も被害

2026/05/20 更新: 2026/05/20

ロシア軍は18日未明、ウクライナ各地に大規模な空襲を行った。攻撃では、オデーサ港に向かっていた貨物船がロシア軍のドローンに撃たれた。乗組員は全員中国人だった。今回の攻撃は、ロシアのプーチン大統領による北京訪問を控えた時期に発生したため、国際的な注目を集めている。

ロシア軍は同日未明、攻撃用ドローン524機と各種ミサイル22発を使い、約6時間にわたってウクライナを攻撃した。ドニプロや黒海沿岸の港湾都市オデーサなど、8地域が被害を受けた。

オデーサ住民のオレナさんは「私はその場に座り込んで泣き崩れた。『家が燃えている、家が燃えている』と叫び続けていた」と語った。

一方、ウクライナの長距離攻撃能力が高まり、西側の制裁によってロシア経済への圧力も強まるなか、プーチン氏はウクライナ侵攻をめぐり、難しい局面に立たされているとの見方も出ている。

ウクライナ国防省は18日、同国で初めて開発された国産の誘導航空爆弾を公開する映像を発表した。フェドロフ国防相によると、この爆弾は17か月をかけて開発され、重さ250キロの弾頭を搭載できる。前線から数十キロ離れた敵の標的を攻撃できるという。

また、ウクライナ海軍によると、18日朝の攻撃で、ロシア軍のドローン1機がマーシャル諸島船籍の貨物船「KSL Deyang」に命中した。船の乗組員は全員、中国国籍だった。

ロイター通信が情報筋の話として伝えたところによると、同船は当時、オデーサ州のピウデンニー港に向かっており、鉄鉱石精鉱を積み込む予定だった。攻撃時、同船は空荷だった。攻撃によって火災が発生したが、その後鎮火し、死傷者は出ていない。

ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSへの投稿で、ロシア側は海上にいた船を識別できなかったはずはないと批判した。

今回の攻撃は、プーチン氏の北京訪問を控えたタイミングで起きた。ロシア側が発表した日程によると、プーチン氏は19日に北京に到着し、2日間の国事訪問を行う予定だ。

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