中国 「採るほど赤字」農家から悲鳴

中国サクランボ 豊作なのに売れず 大量廃棄や家畜のエサに

2026/05/21 更新: 2026/05/21

中国では今、景気悪化で生活に余裕がなくなり、節約志向が広がっている。豚肉や野菜、果物などの価格下落が相次ぐ中、これまで高値で売られてきたサクランボも大暴落した。

山東省、河南省、陝西省などの主要産地では今年、サクランボが豊作となり、短期間に大量出荷が集中した。しかし市場では買い手が少なく、大量に売れ残る状態となった。

これまで数十元で売られていた高級フルーツだったが、今年は価格が十数元、数元と下がり続け、最後は1キロあたり2〜4元(約40〜80円)まで値下がりしても売れ残った。

SNSでは、市場や道路脇、山中に大量のサクランボが捨てられる様子が拡散。一部の農家は、売れ残ったサクランボを羊や家禽、家畜のエサにしているという。

収穫しても人件費のほうが高くつくため、農家からは「採るほど赤字」と悲鳴が上がる。買い取り業者も「売れ残れば損をする」として、産地での仕入れを減らしている。

背景には、豊作による供給過剰に加え、中国経済の低迷による消費冷え込みがある。サクランボは中国では高級フルーツとされてきたが、SNSでは「生活が苦しく、高い果物を買う余裕がない」といった声が相次いでいる。

一方で、「農薬や薬剤が不安」「薬漬けではないか」といった食品安全への不信感を指摘する意見も出ている。

福建省漳州(しょうしゅう)市では、ヤマモモ価格も暴落した。現地では「薬液漬け問題」が話題となっており、その影響を指摘する声もあるが、中国経済の悪化や節約志向の広がりが背景にある。

 



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李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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