ルビオ国務長官 米・イラン合意が破局した場合、米国は「別の手段」を講じる

2026/05/26 更新: 2026/05/26

インドを訪問中のマルコ・ルビオ米国務長官は25日、米政府はイランとの合意を外交手段によって達成することを優先しているが、交渉が失敗に終われば米国は「別の方法」でイランに対処する準備があると述べた。

ロイターの報道によると、ルビオ長官は同日、インドの首都ニューデリーで記者団に対し、ホルムズ海峡の海上輸送の回復、期限付きの核交渉の開始、イランの高濃縮ウラン問題の処理を柱とする「かなり成熟した」合意の枠組みがすでに存在すると明らかにした。米側は外交に十分な機会を与える方針だが、無期限に待つことはしないと強調した。

トランプ大統領も前日、「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、米側は合意を急ぐつもりはなく、イラン船舶に対する海上封鎖はイランが合意に達し、「認証・署名」されるまで継続すると表明し、イランは核兵器の開発・取得を許さないと改めて強調した。

交渉の焦点 ホルムズ海峡と核問題

交渉の核心は、ホルムズ海峡の再開放、イランの永続的な核兵器保有阻止、対イラン制裁の一部解除、凍結されたイランの海外資産の取り扱いとされる。

匿名の前トランプ政権高官は、イランはホルムズ海峡再開放と引き換えに米国の海上封鎖解除を受け入れることを「原則的に合意」しており、高濃縮ウランの備蓄を処理する意向も示していると明かした。また、イランの最高指導者が合意の大まかな方向性を承認済みだが、細部についてはなお交渉が必要だとも述べた。

別の米政府高官は24日、提案中の枠組みでは、最終的な正式合意に向けた交渉に約60日間が与えられると語った。

イラン側は関連内容を正式には確認していない。ただ、イラン革命防衛隊に近いタスニム通信は、凍結資産の解除など米側がイラン政府の要求を完全には満たしていないと伝えた。イラン議会のエブラヒム・レザイ報道官は25日、イランは圧力や脅しに屈しないが、米側が本当に合意を望むなら交渉を通じて解決すべきだと述べた。

 原油価格、2週間ぶり安値に急落 市場は情勢緩和を織り込む

米・イランが合意に近づいているとの楽観的な見方が広がるなか、国際原油価格は25日に約6%急落し、2週間ぶりの安値を付けた。ホルムズ海峡の航行が正常化すれば、世界のエネルギー供給逼迫が一部緩和されるとの観測が市場に広がった。

ただ、米・イランが最終合意に達し脆弱な停戦が定着したとしても、エネルギー危機が直ちに解消されるわけではなく、燃料・肥料・食料のコストを押し上げた同危機の影響は当面続くとの見方も示されている。

王君宜
王君宜
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