中国の配車アプリ大手「滴滴出行(ディディ)」で5月26日夕方、大規模なシステム障害が発生し、全国各地で利用者と運転手が混乱に陥った。
障害は現地時間の午後5時過ぎという帰宅ラッシュの時間帯を直撃した。
利用者側では「アプリがフリーズする」「車が呼べない」などの問題が続出。運転手側でも「乗客を乗せた後に注文を終了できない」「乗客の位置が表示されない」などの不具合が発生した。
注文内容自体を確認できなくなったことで、運転手と乗客がその場でシステム回復を待ち続けるなど、立往生する場面も各地で相次いだ。
特に混乱したのが決済だった。乗客がすでに降車しているのに、注文を終了させることができず料金だけ加算され続けるケースも発生。利用者からは「余分な料金を取られたのに、カスタマーサポートにつながらない」と不満が噴出した。一方で逆に、極端に安い料金表示のケースもあった。
さらに問題を深刻化させたのが、サポート窓口まで機能停止状態になっていたことだった。利用者からは「運転手とも連絡できない」「問い合わせ電話もつながらない」「余分に料金を取られたのに助けを求める先がない」などの悲鳴が相次いだ。
当初、多くの利用者たちは「自分のスマホや通信環境の問題か」と思い込み、何度もアプリを開き直したり再接続を試みたりしていた。その後、「滴滴出行が使えない」の話題が中国SNSでトレンド入りし、ようやく全国各地で同時に障害が起きていたことが判明した。
滴滴側は現地時間の午後6時55分ごろ、「クラウド事業者の通信回線トラブルが原因だった」と説明し、すでに復旧したと発表した。
滴滴では過去にも大規模障害が起きており、SNSでは「配車アプリが止まるだけで帰宅すらできなくなるのか」「スマホ一つに生活を依存しすぎている」といった声も相次いだ。「生活のインフラ化でアプリが止まる怖さ」や「便利さに依存した社会のもろさ」を改めて思い知らされたとする反応が目立っている。

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