イラン大統領 国連演説で「被害者」を主張 ホワイトハウスが反論

2026/09/24 更新: 2026/09/24

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は9月23日、国連総会で演説し、米国がイランを威圧していると非難する一方、イランを「テロの被害者」と位置付けた。これに対し、米政府は、イランは自国民や米国人を殺害し、中東諸国に暴力を加えてきた「邪悪な国家」だと反論した。

ホワイトハウスのアンナ・ケリー首席副報道官は、米誌ニューズウィークへの電子メールで、イランが被害者だとの主張を否定した。

「イラン政権は数千人もの自国民を殺害し、海外で米国人を殺害し、ホルムズ海峡でテロ行為に及び、地域の近隣諸国を無差別に攻撃してきた。トランプ大統領は、このような邪悪な国家が決して核兵器を保有しないよう勇敢に取り組んでいる。これにより、世界全体がより安全で安定したものになる」

ペゼシュキアン氏は国連総会での演説で、イランが核兵器の保有を目指しているとの見方を強く否定した。同氏は、イランの核技術は平和目的にのみ使用されていると強調したが、国際的な核監視機関は、実態がこの主張と大きく食い違っていると指摘している。通常、民生用原子力発電所で必要とされるウランの濃縮度は3~5%にとどまる。

国際原子力機関(IAEA)の報告によると、イランは濃縮度60%のウランを大量に蓄積している。ウランを60%まで濃縮することには、信頼できる民生上の理由がないとされる。また、核兵器級物質の製造に必要な90%の濃縮水準まで、技術的にはあと一歩の段階にあると広くみられている。現在、濃縮度60%のウランを製造・貯蔵している非核兵器国は、世界でイランだけだ。

ペゼシュキアン氏の演説中、会場にいた米国代表団のメンバーは相次いで立ち上がり、多くの出席者が見守る中で議場を退出した。イスラエル代表団は、抗議の意思を示すため全員が欠席した。

国連本部の外で開かれた「自由イラン」の集会では、ペゼシュキアン氏の国連総会演説に対し、抗議参加者から激しいブーイングが上がった。

マルコ・ルビオ米国務長官は23日、国連総会への出席中に記者団に対し、米国はイラン問題を放置せず、イランによる核能力の獲得を恒久的に阻止しなければならないと述べた。

「世界最大のテロ支援国家が核兵器を保有することは、絶対に容認できない」とルビオ氏は語った。

同氏はまた、イランの核計画を抑え込むトランプ氏の取り組みは、前年に行われたイラン核施設への爆撃に限られるものではないと説明した。トランプ大統領は「次の世代」を見据えているという。

米軍は現在、ホルムズ海峡の一部海域を商業用石油タンカーが航行できるよう確保している。海峡を通過し、世界各地へ原油を運ぶタンカーは増加している。

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