ロシア連邦保安局(FSB)は、極東サハリン州ユジノサハリンスクに駐在する北海道新聞の30代男性記者をスパイ容疑で拘束・逮捕した。複数のメディアが報じた。
時事通信によると、記者はロシアから出国予定だったところをサハリン州で身柄を拘束され、その後、モスクワに移送された。現地の裁判所は12月12日まで約2か月間の勾留を認めた。
駐日ロシア連邦大使館の10月14日のX投稿によると、新聞記者に対し、ロシア連邦刑法第276条が規定する犯罪、すなわちスパイ行為の容疑がかけられているとしている。ロシアではスパイ罪で有罪となった場合、最長20年の拘禁刑が科される可能性がある。
FSBは、記者が日本の情報機関の指示を受け、ロシアの安全保障や防衛力を脅かす目的で情報を収集していたと主張。具体的には、北方領土と千島列島を含むクリル諸島からウクライナ侵攻に動員された兵士や志願兵の人数に関する情報を収集・保管していたとしている。また、記者が知人に対し、日本の情報機関と接触していると打ち明けていたとも主張した。
ロシア外務省は今回の事件を受け、「ロシアの安全保障を損なうことを目的とした情報収集に自国の特派員を利用しようとする日本の試みは遺憾だ」とする声明を発表し旨の声明を発表し、日本側に敵対的な措置を放棄するよう要求した。事件は「単発の出来事ではない」と指摘し、日本政府の関与を疑っている。
日本政府は外交ルートを通じ、ロシア側に事実関係の確認を求め、公平・公正な手続きや人道的配慮、速やかな情報提供を申し入れた。
読売新聞によると、茂木外相は衆議院予算委員会で「邦人保護に万全を期していきたい」と述べ、必要に応じてさらなる申し入れを行う考えを示した。
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