ロシア NATO東側に巨大レーダーを建設 探知範囲は英国まで

2026/10/20 更新: 2026/10/20

ロシアが再び、北大西洋条約機構(NATO)のすぐ近くで大きな動きを見せている。英タイムズ紙は10月19日、最新の衛星写真から、ロシア軍がカリーニングラードに巨大なレーダーを建設していることが分かったと報じた。探知範囲は英国や欧州の複数の国に及ぶ可能性がある。

レーダーはグバルジェイスクにあり、ポーランド国境からわずか32キロ、リトアニアから約64キロの距離に位置する。

衛星写真では、施設全体に外側へ延びる3列のアンテナがあり、各列の長さは約500メートルとなっている。

タイムズによると、これは超水平線レーダーである可能性が高い。理論上、最大3200キロ先のミサイル、軍艦、航空機を探知でき、ステルス戦闘機も発見できる可能性がある。

通常のレーダーと何が違うのか。簡単に言えば、通常のレーダーは地平線の向こうのものを捉えられないが、このレーダーは高空で反射する電波を利用し、さらに遠くの目標を探知できる。

欧州の警戒をさらに強めているのは、ロシアが近年、カリーニングラードの軍備を増強し続けていることだ。

報道によると、現地には最大100発の核弾頭を保管・配備する能力がある可能性がある。ポーランドとリトアニアの情報筋は、ロシアがすでに核弾頭の配備を始めたとみている。

また、過去4年間、欧州北東部ではGPS信号への妨害が続き、航空機や船舶の航行に影響が出ている。

リトアニアは、ロシアが現地にGPS妨害専用のアンテナを少なくとも36基設置したと推計している。

ただ、NATOにも同様の装備がある。

タイムズによると、英国のキプロスの空軍基地や、フランスのパリ西方にも超水平線レーダーが配備されている。

このうち、フランスの「ノストラダムス」レーダーは、ロシアが建設中のものとほぼ同規模だ。

ロシア軍がNATOの東側に巨大レーダーを新設する中、欧州はロシアの今後の軍事行動に、さらに警戒する必要がある。

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