国際 観光客やビジネス関係者も厳しい検査 中国政府が抗議

英国で中国人が次々足止め スマホも押収 背景にスパイ警戒

2026/10/22 更新: 2026/10/22

海外旅行に出かけたはずが、空港で長時間の尋問を受け、スマートフォンまで取り上げられる。英国で、複数の中国人がこうした厳しい入国検査を受けたという。

背景にあるのは、中国政府によるスパイ活動への警戒だ。国家間の不信が、一般市民の海外渡航にも影を落としている。

中国の駐英大使館によると、足止めされたのは貿易代表団のメンバーや観光客、親族を訪ねる人など。英国の国境当局から長時間にわたって質問を受け、スマートフォンなどの電子機器も押収されたという。

英国側は、2019年に制定されたテロ対策・国境安全保障法に基づく措置だと説明したとされる。中国政府は「深刻な懸念」を表明し、英国側に抗議した。

なぜ英国は中国をこれほど警戒しているのか。

英国の情報機関MI5は9月30日、中国の国有企業系組織「中国通用技術研究院(CGTRI)」が、中国の情報機関の隠れみのとなり、研究資金の提供を通じて英国の大学や研究機関から機密技術を入手しようとしていたと警告した。

さらに10月、MI5のトップは、中国の国家機関が英国の安全保障に「毎日」脅威を与えていると指摘。サイバー攻撃や技術情報の窃取、英国社会への秘密裏の介入などを問題視した。

中国側は、こうした疑惑を否定している。

ただし、今回入国時に検査を受けた中国人が、スパイ活動に関与していたという証拠は示されていない。英国当局が中国人全般を対象に検査を強化しているかどうかも明らかではない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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