米ドルの覇権はいつまで続く? 地位低下狙う中露、武器は人民元かCBDCか
過去10年間にわたり、ロシアや中国を中心とする国々は、米ドルへの依存を低減させる様々な取り組みを行なってきた。
どこで何に使ったか一目瞭然…中国の地方政府、5月から「デジタル人民元」導入
5月から中国の一部地方政府で職員給与支払いに同国の中央銀行・中国人民銀行が数年前より進めてきたデジタル通貨である「デジタル人民元(e-CNY、数字人民币)」が全額使用されることがわかった。
「デジタル人民元中心の国際金融システム」 中国共産党が見据える世界新秩序
オフラインでも利用可能なデジタル通貨は、従来の通貨に比べて優位性があり、世界の金融情勢を大きく変える可能性がある。中国人民銀行(中央銀行)は、デジタル人民元の実用化に向けて大規模な試験運用を実施し、デジタル人民元のクロスボーダー(越境)利用の検討・準備を進めている。
中国の公的金保有量4000トン、人民元の世界準備通貨の地位高まり狙う
中国当局は公的金保有量に関する統計データや保有量増加の目的、そして国内の金備蓄量について公表を避けてきた。このほど、専門家は中国の公的金保有量は、当局が以前公表した1842トンより倍以上の約4000トンで、個人や企業の金保有量は1万5500トンに達したと示した。目的は人民元の国際化、そして元を世界準備通貨としての地位を確立するためだという。