新学期はじめに「いきなり閉園」、何の前触れもなく「突然通う幼稚園を失った」などなど、中国では幼稚園の倒産が相次いでいる。
多くの場合、学費は返金されず保護者は泣き寝入り。抗議しようと集結すれば地元当局は「安定維持」の為警察を動員して鎮圧されるだけだ。
最近も、中国河南省信陽市にある幼稚園2園が突然「つぶれた」。
2園とも同じ経営者だ。経営者は子供たちの前払いされた学費1年分をごっそり持って夜逃げしたという。
中国メディアによると、同園は12月19日園児保護者宛てに「消防検査のため1日お休みします」との通知を送信していた。翌日(20日)昼頃、保護者のもとには、園の教師から「運営を続けることができなくなったため、子どもたちの日用品を引き取って」と告げる電話がかかってきた。
「1年分の授業料を払ってまだ半学期も経ってないのに…」「授業料は返ってこないし、子どもたちは突然通う学校を失った、どうしたらいいの?」と、被害を受けた大勢の児童保護者は現地の陳情窓口や関連部門に駆け付け、問題解決を求めた。
潰れた幼稚園は「碩果(せきか)幼稚園(2018年設立)」「六一幼稚園(2020年設立)」である。
中国で学校「減」
10月24日に公表された中国教育部のデータによると、昨年、中国の幼稚園はここ数年で最大規模の閉鎖の波に見舞われ、2022年よりも約1万5千園減少している。
幼稚園だけではない。昨年の中国の小学校の数もその前年より5645校減少し、中学校の数も前年より132校減少しているのだ。
子ども人口の減少と経済悪化に伴う親の収入減などの影響を受け、大量のピアノショップが廃業へ追い込まれ、個人レッスンを請け負っていた大勢のピアノ教師も職を失った。
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