重慶市「史上最大規模の洪水」を警告 三峡ダムは警戒水位2m超
中国四川省重慶市の水利当局は6月22日午前11時50分、危険度の最も高い「洪水紅色警報」を出した。市は、豪雨や長江水系の河川である綦江(きこう)の上流側での急激な増水により、重慶市における綦江の部分で、今後8時間以内に「史上最大規模の洪水」に見舞われると警告した。
急激な河川水位上昇で「一家三人」が水没
中国南方、長江流域などの地域に集中豪雨が続き、多くの地域が歴史的な大洪水に見舞われた。7月4日「新安晩報」の微博サイトに、長江流域の水位の急激な上昇を実感できる一組の写真が投稿された。
空撮で見る中国長江流域の洪水被害
中国長江洪水対策総指揮部は7月11日の記者会見で、3月以降に降水量が異常に多い状況が続いたことにより、長江流域各地で大規模な洪水が発生し、多くの都市や町が水没してしまい、約4900万人以上の住民が被災し、222人の死亡・行方不明が出ていると発表した。
長江流域で過去最大級の洪水発生の恐れ 非常に深刻な状況
6月下旬から連続的な豪雨により、中国長江中、下流域の多くの地域で深刻な水害が多発している。長江幹線堤防や江西省の九江長江大堤防など、主要な治水施設においても973箇所もの危険個所が見つかり、深刻な状況が続いている。