社会問題 なぜ、中国サッカーはどんどんダメになっていったのか。

中共首相が「サッカー振興を研究」? 「暇なのか!ほかにやることないのか!」とネット民は大反発

2024/12/18 更新: 2024/12/18

中国のサッカーは、選手の選抜からコーチの選定まで全ては技術ではなく、お金で決まる。

腐敗賭博など、多くの原因が指摘される中国のサッカー業界ではこの頃、大勢の関係者が失脚している。

そうしたなか、中国の李強首相は16日、主宰した国務院常務会議のなかで、経済や生産の安全問題のほか、「サッカー振興」について研究したという。中国国営メディアが伝えた。

まもなくして、「李強首相が会議開いてサッカー振興を研究した」とするトピックスは中国SNSウェイボー(微博)で大きな話題になり、華人圏でも物議を醸している。

「何をやっているのか!」
「暇なのか!」
「この国には他に解決しなければならない問題はサッカーのほかにいくらでもあるだろう!」といった非難が殺到しているのだ。

 

「サッカー・ドリーム」

中国共産党(中共)党首の習近平にはずっと「サッカー・ドリーム」があり、サッカーを特に重視していることでも知られる。

2015年、習の「サッカー・ドリーム」を実現すべく、中共当局はサッカーを国家戦略に格上げし、「サッカー改革チーム」を発足した。

しかし、サッカー業界に対する当局の管制は厳しくなる一方で、腐敗や賭博がはびこり、選手の選抜からコーチの選定まで全ては技術ではなく、お金で決まるようになった。

その結果、当然ながら同国代表チームのレベルはダメになるいっぽうで、今年9月に行われた「ワールドカップアジア予選」では、中国チームは日本チームに0対7で惨敗している。

しかし、1980年代の中国サッカーは日本に劣らず、10年以上前には中国と日本の間にこれほどの差はなかったのだ。

なぜ、中国サッカーはどんどんダメになっていったのか。

体制的な理由から腐敗や賭博、多くの原因が指摘されているが、中共支配下のスポーツは政治に奉仕するものであるため、中国社会が正常なものにならなければ、サッカーが正常な発展を遂げることは不可能だと多くの専門家は分析する。

 

汚職の罪で禁錮20年の判決を受けたサッカー元中国代表監督の李鉄被告(47)(Christopher Pike/Getty Images)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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