【古典の味わい】貞観政要 4
太宗が、学者の孔頴達に問うた。
【古典の味わい】貞観政要 3
太宗のその言葉を受けて、側近の魏徴が、太宗にこう申し上げた。
明君と暗君の違い
唐太宗の治世は中国史上でも最も栄えた時代の一つで「貞観の治」と呼ばれ、後世の賢帝と呼ばれた皇帝たちも政治のお手本とした時代であった。『貞観政要』は唐太宗と太宗を補佐した名臣との政治問答集で、日本では徳川家康が非常に愛好していたのをはじめ、数々の為政者が『貞観政要』から為政者たるものどうあるべきかを学んだ。
芸術を愛好した皇帝 北宋・徽宗の明と暗
中国歴代の皇帝は、その個人に初めから権威があったわけではない。つまり、権威の象徴は個人ではなく、あくまでも天から授かったとされる皇宮の玉座にある。その前提の上で、覇権争いの末、その玉座についた人物に対して、後天的に絶大な権威が与えられるのである。
長孫皇后-名君に深く愛された、真に美しい妻
中国の歴史で名君の中の名君と称えられる唐の皇帝・太宗に、一生敬愛された一人の女性がいた。後に「良妻賢母」の手本とされる太宗の皇后・長孫(ちょうそん)である。