李登輝前総統:台湾は必ずしも独立する必要はない

2005/10/23 更新: 2005/10/23

【大紀元日本10月23 日】訪米中の李登輝前総統は17日にワシントンDCでメディアに対し、台湾は米国と同様の移民社会で、人々は自由を求めているとし、台湾は必ずしも独立する必要はないと話した。

李前総統夫妻は米国立公文書館を訪問し、米国憲法及び独立宣言原稿を観覧後、ジェファソン記念堂を訪ねた。のち、李前総統はメディアに対して、初代大統領ワシントン、独立宣言の起草にかかわったジェファソンとアダムスらは、英国植民地よりの独立、米国を建国する過程において、独立宣言や憲法などの重要書類を残したのみならず、深い哲学思想を持ち、米国が正しい方向に邁進したことを実証したとし、これからの世界が歩むべく道標にもなっていると語った。

李前総統はまた、米国が国民に開国の理想と哲学を知ってもらうことに尽力し、国立公文書館の資料を公開する教育方法を高く評価した。毎日は約5000人が米国立公文書館を訪問していることは米国の誇りであるとした。それに対して、台湾国民は台湾及び自分達の歴史について、はっきりと理解しておらず、台湾が国民に対する教育の不足を指摘した。

李前総統は、自由と民主は普く世界的価値であり、父権及び統一の名義で人民を押さえつけるやり方は、非常に理不尽であると指摘した。

李前総統は、最も重要なのは、台湾の未来方向および台湾が認められる問題を人々に理解させることとし、台湾は必ずしも独立する必要はなく、正常化を維持できれば非常に良い国であると語った。李前総統は、現在の台湾は正常化していないと指摘し、人々の協力を呼びかけた。

関連特集: 米国