北京:人権活動家、断食リレー参加で逮捕

2006/02/10 更新: 2006/02/10

【大紀元日本2月10日】人権活動家郭熊飛氏は8日、北京の人権弁護士・高智晟氏らが始めた中共の暴政を抗議する断食リレーに参加したが、北京の新華門で48時間の断食抗議を敢行後、すぐに公安当局に逮捕された。同氏は、公開状で、広東省で発生した抗議運動事件について言及し、「広東省当局は、土地収用の問題で汕尾市の農民たちを射殺し、地方官僚の不正に抗議した太石村の農民には闇組織を雇い暴力で弾圧した。さらに高智晟弁護士が代表する多くの人権活動家には長期にわたり公然且つ計画的に、組織ぐるみで様々な手法で迫害してきた。これらの中共による罪状に抗議するために、今回の断食活動を遂行する」と中共政権と地方官僚の暴政を糾弾した。同氏は、広東省広州市郊外の太石村で昨年起きた、不正を重ねる地方官僚の罷免を求める運動で、村民側の法律顧問として運動を支援した。

郭氏の友人によると、同氏から8日朝「新華門前で48時間の断食抗議を決行する」とメール連絡があり、恐らくすぐ逮捕されるから、電話連絡する必要がないとの内容だった。そして公開状もメールに添付されていたという。

北京の人権活動家・斉志勇氏は情報を知ると、すぐに午後4時半ごろ新華門に駆けつけ声援しようとしたが、郭氏は公安当局にすでに連行されたもよう。付近を巡回していた警察によると、6人が一緒に逮捕されたという。

郭氏は昨年6月、「太石村農民抗争事件」で抗議する農民らを支援したため、広東省当局に106日間勾留されていた。最近では公安当局に監視・尾行され続け、2日には尾行者を撮影したことで違法監禁され、約8人の私服警察から暴力を受けていた。

(記者・辛霏)
関連特集: 国際