【大紀元日本4月7日】中国衛生部応急オフィスの副主任梁東明氏は4日、国内のある研究討論会で、目下の中国における一部の伝染病の発病率は相変わらず高いとし、新型伝染病であるエイズ、SARS、鳥インフルエンザも中国国内に出現し拡大しつつあること警告した。
梁氏は、伝染病が拡大した原因として、人々は新型伝染病に対する免疫力がなく、予防および治療方法が乏しいためであると指摘した。同氏は、エボラ、西ナイル・ウイルス(WNV)、ニパ・ウイルス等の新型伝染病も中国を波及する可能性があるとの見解を示した。中共側は、SARSおよび高病原性鳥インフルエンザはB型伝染病に類別し、A型伝染病の予防及び制御措置を講じたという。
「人民日報」によると、河南科学技術大学のキャンパスで3月26日より連日、504人に達する学生の集団発熱が発生し、39.6度に達する生徒もいたという。主な症状が発熱および関節の痛みという。これは、2003年に中国全土を波及したSARSの症状と同様であるため、世界保健機関(WHO)はすでに中国衛生部に対して、情報提供を求めたという。
情報筋によると、中国の広西省横県のある養鶏場で3月24日より、3日間にわたり5000羽強の鶏が突然死し、周辺の養鶏場も相次いで死亡の鶏が現れ、合計約1万羽の鶏が死亡したという。地元の村民は残された死亡していない鶏の安売りを行ったため、感染した鶏が市場へ流入した恐れがあるとみられる。
情報筋によると、養鶏場は大量死亡した鶏の処分はしておらず、放置されたままに腐敗した死骸は、付近の水源ダム流れているという。住民の用水も汚染された可能性が高いと見られる。
これに対して、地元の政府当局は、鳥インフルエンザの感染例はないと事実を否定した。過去数ヶ月において、中共側は鳥インフルエンザの感染記録はなかったが、1ヶ月前に、広東省の男性(32)および上海の女性(29)を含み、中国国内で鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染し死亡した患者が相次いだ。外界は彼らの感染ルートに強い関心を寄せている。
鳥インフルエンザは世界中で感染拡大しており、カザフスタン、マレーシア、イスラエルなどにおける鳥インフルエンザの新情報に次いで、ペルー、ポーランド、スウェーデンよりも新たな感染情報が出ている。さらにエジプトでは3人目の感染者が現れたという。2003年鳥インフルエンザが再び拡大してから、世界ですでに185人が感染し、105人が死亡した。死者は主にアジアおよび中東地区で発生し、そのうち11人は中国で死亡した。
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