【大紀元日本4月2日】「北京五輪開催前に、法輪功への迫害を停止させよう」―「法輪功学習者救援する国際委員会日本支部」(GMR)による車リレーが3月24日から31日まで、岐阜県~長野県間で行われた。参加者らは中国国内での法輪功修煉者への集団弾圧の実態などを伝え、北京五輪開催までに弾圧の中止を求める署名活動などを行った。
今回の車リレーには、5人の法輪功修煉者が参加した。うち、戦争孤児の二世、三世、強制労働収容所に監禁されて拷問を受けていた60代の在日中国人女性も含まれている。支援者らは、街頭に立ち、中国当局の法輪功弾圧中止の署名活動を行い、6日間で約3千人の署名を集めた。
戦争孤児二世の方さんは、「強制労働収容所で残酷な拷問を受けている被害者らを救うには、国際社会による強い圧力は重要不可欠。そのため、私たち毎日、1人でも多くの署名を集めようと、ご飯を食べる時間も惜しんで、活動を行っている。これからも、中国での法輪功弾圧の悲惨な実態を各地の市民に伝え、人々による善意の支援を呼びかけていく」と語った。各地では参加者らの姿に感動し、飲み物や、食物を差し入れる市民もいた。
また、車リレーは沿線の福井県や、石川県、富山県などを経由、各地の県議会議員に中国での法輪功への弾圧の実態を説明する関連資料を配布したり、地元メディアを対象とする記者会見を開いたりもした。
車リレーの参加者の1人は、法輪功の迫害の実態について、次のように述べた。「いま、数十万人の法輪功修練者が中国各地の強制労働収容所で残酷な拷問を受けており、確認されただけでも3千人以上が虐殺されている。2006年初には、彼らの臓器を強制摘出・売買する内部告発が出されていた。その後、カナダの元外交官と国際人権弁護士が独立調査を行い、この臓器狩りは紛れもない事実であるとの調査結論を出している。2006年年末には、国連の拷問調査官マンフレット氏(オーストリアの法学者)が中国国内で当局同伴のもとで刑務所などを視察し、監禁経歴のある民主活動家、法輪功修練者などと面談を行った。後に、同調査官は国連に調査報告書を提出、拷問は中国の監禁施設で普遍的に存在し、全国各地の刑務所に監禁されている人のうち、3分の1は法輪功修煉者である、と書き記した。欧州連合のスコット副議長も公の場で、再三に法輪功への集団弾圧の深刻性を訴えている」と説明、「このような状況において、北京五輪の開催は、まさに、1938年のベルリンオリンピックの二の舞となり、中国当局の独裁と人権弾圧を粉飾する政治宣伝に成りかねない。いま、世界各地で迫害停止を求める「世界100万人署名」運動が行われている。国連や国際オリンピック委員会などにこの署名を提出し、中国当局による法輪功集団弾圧の停止を強く求めていく。今回の車リレーはこの関連活動の一環であり、これからも日本社会に対し引き続き状況を訴えていく」。
法輪功への迫害をはじめとする中国の人権侵害の停止を求める「世界100万人署名」運動は、法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)が発起した。CIPFGは欧州連合のスコット副議長を含め、世界各国の政府関係者、医師、弁護士など約300人からなる。メンバーは法輪功学習者ではなく、法輪功とは独立した組織。中国での法輪功迫害真相の調査と、迫害停止を中国当局に求めることを目的としている。GMRは、この運動を支援し、積極的に署名運動に参加している。
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