【大紀元日本1月20日】中国山東省疾病予防制御センターは、高病原性鳥インフルエンザに感染した女性が、1月17日に死亡したことを明らかにした。今年に入って、鳥インフルエンザに感染して死亡したのは今回で2人目。
中国政府側の情報によると、山東省済南市出身の女性・張さん(27)は1月5日に発病し、病状が悪化したため入院治療したが、17日の夕方に死亡したという。
山東省疾病予防制御センターおよび中国疾病予防制御センターは同時に死者の呼吸道からのサンプルで分析を行い、高病原性鳥インフルエンザH5N1型ウイルスに感染したことを確認した。
1月5日、北京でもH5N1型ウイルスに感染した女性(19)が死亡している。死者は生前に河北省の市場で9羽の鴨を購入し、鴨の内臓を洗浄したという。また、17日に山西省衛生庁は2歳の女児が鳥インフルエンザに感染した報告があった。情報によると、女児の感染ルートなどについては不明だが、現在の病状は深刻であるという。
中国官製メディアによると、中国国家インフルエンザセンターでの分析結果では、北京で死亡した女性が持つ鳥インフルエンザのウイルスは鳥類に由来するものであり、人から人への感染になり難いだという。
一方、中国農業部は少し前に国内の鳥インフルエンザの情勢について開催した関連機関専門家の会議で、旧正月を迎え、家禽類製品の流通が頻繁になることや交易数量の増大によって、鳥インフルエンザへの感染リスクも増えると警告した。
世界保健機関(WHO)の統計によると、2003年以降、全世界で約250人が高病原性鳥インフルエンザに感染し死亡した。専門家たちは、鳥インフルエンザのウイルスが変異し、人から人への感染が可能になると懸念している。
(翻訳編集・余靜)
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