【大紀元日本4月11日】陳情者を精神障害患者と見なし、強制的に精神病院で治療する必要があるとした北京大学・孫東東教授に抗議する市民は4月8日朝から、北京大学正門(西門)に続々と集まり、前日の数百人を遙かに超え、1000人ほどが抗議活動を行った。国内外のマスコミも現場に駆けつけた。陳情者たちは資料を海外メディアの記者に手渡し、海外メディアの力を借りることで、公正さを取り戻すことを望んでいる。チラシを大量に持ち込み配布する陳情者も出始め、警察がそれを制止しようと混乱状態になり、強制連行される者もいた。連行された陳情者は馬家楼拘留場に送り込んで監禁された、陳情者の話によると、少なくとも600人が連行されたという。
陳情者らは8日午前8時、北京大学正門に集まり、前日に引き続き孫東東教授に抗議した。この日は最も多くの陳情者が集まったことから、静観していた警察の態度は一変し、強制連行が始まった。現場から離れたところにいた、重慶から来た陳情者・周光福の話によると、多くの陳情者が北京大学入り口付近で待機している警察のバスに連れ込まれた。
孫教授は、中国衛生部専門家委員、北京大学司法鑑定室主任。「陳情者の99%」を「偏屈型精神障害患者」と見なし、全員を精神病院に送り込み強制治療することは、陳情者の人権を尊重することであると主張した。
この言論は大きな反発を引き起こした。北京大学には連日、抗議する陳情者が絶えなかった。孫教授は謝罪の声明を発表したが、陳情者の怒りは収まらなかった。民衆は、教授の謝罪は誠意が欠けていると指摘し、陳情者の心を傷つけた上、一種の脅迫であると抗議した。
遼寧省から来た陳情者・朱桂芹氏の話によると、北京大学でバスを降りようとした際、陳情者が現場に集まったマスコミに資料を手渡していたことから、警察の強制連行が始まったことを聞きつけ、降りずにバスに乗ったまま様子をうかがったという。
現場で「天下に謝罪せよ、孫東東こそ精神病院に送ろう」と叫んだ陳情者もいた。「売国奴孫東東を打倒」と書いた白い布を用意した人もいた。数千部のチラシを持ち込み、配った者もいた。最終的には、全員警察のバスに連行された。
絶えずに訪れる陳情者の対応に追われる現場の警官すらも「孫東東のやつ、まったく無責任な発言で、大迷惑だよ」と不満を隠さなかった。
馬家楼拘留場に連行された陳情者・李莉氏は「私は4000部のチラシを持参した。ほかの二人にも2000部ずつ持参させた。警察が陳情者を包囲しそうだったので、素早く配布しようとしたが、結局、四、五人に抑えられ、バスに連行された」と紹介した。
河南省からきた陳情者・李春霞氏は妊娠していたが、「私達は午前8時に着いた、バスから降りてチラシを配り始めた。私はあまり配っていないうちに、警察に強制連行された」と自身の情況を紹介した。
天津から来た陳情者母秀玲さんの娘が被害を受けて4年も立った。政府がずっと受理しなかった。「四年間、陳情したことで、拘留され、労働教養を受けさせられ、監視された。いろいろ不公平を我慢してきた自分のような陳情者のことを孫東東に精神病といわれたら、たまらない、孫の娘も同じ被害を受けたら平気にそんなこと言えるだろうか」と怒りを抑えられなかった。
午後2時に、記者は再度拘留されている李莉氏を取材した。彼女の話によると、監禁された人数はすでに500人を超えたという。取材が終わる頃、まだ多くの陳情者が逮捕された。
74歳のカクさんも北京大学で逮捕された。彼女は「家はなくなった。被害受けて40年、30年間245回も陳情をした。精神病院に5回も入れられた」と泣いた。
湖北の胡さんの娘、胡小麗さんは、北京科学技術学院の学生だった。昨年の北京五輪後、殺害された。犯人は全部で六人いて、名前まで分かったが、警察は全く捜査をはじめなかった。学校側は15000元をの賠償金を支払ったという。陳情者が好きで陳情しに来るのではなく、一人一人悲しい事情があるのであり、行政府は何もしてくれないから、陳情の道に踏み込んだと娘を失った悲しみを隠せなかった。
8日午前8時、陳情者は北京大学の孫東東教授に抗議するため、北京大学西門に続々と集まった。抗議者のうち、少なくとも600人が逮捕された(大紀元)
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