【大紀元日本9月13日】中国北京市では、共産党政権樹立60周年にあたる10月1日の大規模な軍事パレードに向けて、その準備が着々と進んでいる。6日、北京市長安街では予行演習が行われ、車両や歩行者の通行が止められるなど厳戒態勢が敷かれた。祝典の本番である9月29日から10月2日までは、ホテルや周辺住民への規制が更に厳しくなるようだ。
9日付豪紙「ザ・エイジ」は、6日に行われた軍事パレードのリハーサルの様子を報道している。戦車のほか、対空ミサイルや迷彩を施したロケット砲を積んだトレーラーなど数百両が集結し、北京市中心部を東西に走るメインストリートの長安街を走行した。沿道では武装警察が警備にあたり、長安街に面するホテルの宿泊客も外出を禁じられた。
祝典の期間中、長安街にある複数の著名なホテルは一般予約を受け付けない。グランド・ハイアットのフロントは「すべての部屋は政府関係者とそのゲストが押さえている。ビジネスマンや観光客用の部屋はない」と話す。他の5つ星ホテルも9月29日から10月2日までは政府関係者の予約で満室、あるいは長安街に面した部屋はすでにブロックされている。また、長安街付近の住民は、祝典期間中に客を招いたり、ベランダに立ったり、窓を開けたりすることがすべて禁じられるなど、中国当局の警戒ぶりが伺える。
中国国営通信・新華社の報道によると、7省・市は「首都の安全を守るため」、連帯してセキュリティを強化するという。農民工などの流入を規制し、各道路に検問所を設け、「潜在的な脅威をブロックする」。祝典の期間中、当局は約80万人のボランティアを起用し、北京市の至るところで監視の目を光らせる予定だ。
(翻訳編集・余靜)
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