【大紀元日本2月1日】2月2日に旧暦の大晦日を控える中国では、帰省ラッシュのピークを迎えている。政府の発表によると、1月19日~2月27日までの移動期間中の鉄道利用者数は前年度比12.5%増の2.3億人となり、他の交通機関も相当な混雑が予想されている。
毎年この時期になると、鉄道などの切符の入手が困難になるため、深夜組を含めて各駅の切符売り場は人でごった返す。その上、昨年からの物価の高騰で運賃も値上がりしているため、この1、2年、鉄道の利用を避けてバイクを使って帰省するのが、新たな手段として人気を得ている。広東省肇慶市を通過する帰省バイク
鉄道やバスなどの公共交通機関の利用を断念し、バイクで帰省する人も多い。写真は、1月27日、肇慶市内の様子(ChinaFotoPress/Getty Images)
の台数は、1月半ばの移動期間前は1日500台だったのに対し、先月28日の時点では1万台以上に急増した。
1月28日付けの国内紙・南方日報によると、バイクで帰省中の蒋妹さん夫婦は、広東省佛山市から広西省桂平市へ移動するのにガソリン代などを含めて130元(約1600円)で、バスと比べると約6割安くなるという。ただ難点は「風が冷たい」ことだ。「寒くてしゃべるのも辛い」と蒋妹さんは凍えながら呟いた。
一方、道路の混雑や天候不良による交通事故も相次いでいる。東方早報29日の報道によると、広東省に出稼ぎに出ている汪正洋さん夫婦は、1300キロ離れた貴州省の故郷にバイクで帰省する途中、タイヤのパンクや、他のバイクとの衝突事故、道路の凍結など多くの「試練」に遭い、4泊5日かかってやっと故郷に帰ることができたという。
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