上海の夜空に上がる旧正月の花火(China Photos/Getty Images)
【大紀元日本2月15日】上海では7日からの旧正月期間、各地の祝賀行事で爆竹や花火が大量に使用されたため、大気汚染レベルが最悪値を記録したことが明らかになった。
在上海米国領事館の観測によると、肺の奥深くまで達する微小な浮遊粒子状物質(PM2.5)の指数は、1立方メートルに付き、13日まで70~100マイクログラムを指していたが、14日早朝、651に達したという。汚染濃度は同日午前10時には90に収まった。
世界保健機構は、1立方メートルに付き25マイクログラム未満を推薦している。アメリカ環境保護庁は、40までが「許容範囲」とし、66以上で「危険:一般の人々に呼吸器病状が表れる」、251以上で「緊急事態:心臓や肺の悪い人、お年寄りの病状は著しく重くなり、死亡率も高まる」としている。 日本では、国が定めた環境基準は35を目標としており、実際、東京都の公式発表によると都下を含め屋外では15~25を推移している。
PM2.5が多いと、心臓病や喘息、肺ガンなどが増え、死亡率が高まることがわかっている。米国ガン協会コホートの2002年の調査によると、PM2.5が1立方メートルに付き10マイクログラム増えれば、心臓や肺の病気の死亡率が9%、肺ガン死亡率が14%、全死亡率が6%増えるという。
同領事館によると、日曜日の旧正月当日、祝賀の爆竹が都市をおおった後、PM2.5のレベルは523マイクログラムを記録した。
(翻訳編集・ 佐渡 道世)
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