【大紀元日本4月22日】中国保健当局の幹部がH7N9型の鳥インフルエンザウィルスについて、限定的な形で人から人への感染が可能であると初めて証言した。
上海の二家族のケースから、人から人へのウィルス感染の可能性が危惧されてきていた。このうちの一家族は夫婦でH7N9型に感染している。
もう一つのケースは、李さんという87歳の男性。最初に認定された患者の1人で、死亡している。李さんが治療を受けている間、二人の息子も入院。上海の保健当局は、16日、長男を「遡及的」診断※で陽性と認定。しかし、当日次男が父親と同日に死亡。血液検査はできなかった。新京報網が伝えた
この2つの家族のケースに関して、中国防疫センターの保健緊急センター理事フェン・ジジャン氏は17日、「現在のところ、H7N9型が、人から人への感染が限定された形で可能があることは否定できない」と述べた。人から人への感染に関する、中国当局による初めての容認発言だ。
中国在住のワクチン専門家、趙大海氏は、人から人への感染は可能であり、拡大を防ぐため、あらゆる手を尽くすべきだと語る。
趙氏は新唐人テレビのインタビューで、公表されたデータから、H7N9型の致死率はSARSより高いと 次のように語る。「 SARS発生後の致死率は11%。今のところH7N9型の方が高く、ウィルスはまだ急速な突然変異を遂げ、伝染力を高める可能性がある。 突然、危険な状態で発生する可能性を最も危惧している」
21日現在でH7N9型の鳥インフルへの感染確認は100人を超えた。
(※注釈 「遡及的」診断とは、事実を把握することで病名を認定する診断方法。この診断法を続ける当局に対して「事実を隠蔽しており、認定に数週間かけている」と中国の国民は腹を立てている。
(記者:ジェーン・リン 編集:鶴田)
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