【大紀元日本10月24日】カリフォルニア州ロングビーチ市のマリーナ・グリーン・パークで20日、中国での法輪功弾圧の制止を呼びかける集会が開かれ、世界各地からの学習者と支援者およそ2千人が参加した。
集会の壇上には「迫害を制止、元凶に法的裁きを」という文字の横断幕が掲げられて、投獄されていた学習者たちは拷問の実態を証言した。
中国の公認会計士で大手企業の元部長だった張連英さんは3年前、家族3人で米国に渡った。法輪功の信条を放棄しないため、労働収容所に投獄された彼女は様々な拷問を受け、幾度も重体に陥った。「法輪功の修煉を放棄しないという理由で拷問を受け、私の知る限りでは20人が亡くなった。そのうちの一人は警察派出所の所長で、逮捕された4日目に激しい暴行により死亡した」と張さんは証言した。
十数人の学習者は壇上にあがり自身の体験を明かした。拷問の形には、精神に異常を来たす薬物の強制注射、監獄内での性的虐待、強制中絶、強制退学、奴隷労働など様々で、いまだに心身の後遺症に苦しんでいる学習者も少なくない。
カナダ在住の荊天さんは、「多くの方々は中国で起きている弾圧を知らない。私たち家族は困難な道のりから九死に一生を得て国外脱出できた。中国国内の多くの学習者には脱出の機会はない。もっと彼らの境遇を明らかにし、世界の関心を呼びかけたい。この残虐な弾圧を一刻も早く終わらせるべき」と語った。
ロングビーチ市の副市長や市議会議員、米議会議員ダナ・ローラバッカー氏、中国問題専門家の伍凡氏、アムネスティ現地支部代表なども集会に駆けつけ、国際社会は力をあわせて弾圧を阻止すべきと訴えた。
ローラバッカー議員は、「法輪功への弾圧を止めるのは、法輪功だけではなく、中国と世界の平和にとっても一大事である」と述べ、これからも学習者を支援していくと示した。
集会に駆けつけたガルシア副市長(向かって左)とローウェンタール市議会議員(右)(写真・大紀元)
ロングビーチ市のガルシア副市長は、「世界は弾圧のことを知るべき、この事は決して全世界の人と無関係ではない」と述べた。
中国共産党政権の脅威を警告する グレッグ・オートリー氏(写真・大紀元)
中国共産党による法輪功への弾圧は1999年から14年間続いている。弾圧の実態を伝える「明慧ネット」によると、拷問による死亡者は3553人に達したという。学習者の代表・呉英年さんは、「これは氷山の一角に過ぎない。学習者を対象とする臓器狩りは監禁施設で組織的に行われている」と訴えた。
カリフォルニア大学の経済学者、中国問題専門家で『Death by China(中国が破滅に向かわせる)』の共同著者グレッグ・オートリー氏は集会で、「この政権は法輪功への脅威だけではなく、全世界への脅威でもある」と警鐘をならした。
集会で演説した米国の「臓器強制摘出に反対する医師組織」(Doctors Against Forced Organ Harvesting,DAFOH)の代表トルステン・トレイ先生によると、中国での臓器狩りを制止するための署名活動は全世界で50万人分の署名を集め、11月末頃に国連に提出する予定だという。
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