【大紀元日本3月10日】米華字ニュースサイト博聞社は10日、中央紀律検査委員会(中紀委)に近い情報筋の話として、現職の河北省トップの周本順党委書記(62)が現在、調査を受けていると報じた。周党委書記は現在、開会中の全国人民大会(国会相当)に出席しているが、出国禁止など行動が制限されているという。
周書記はすでに失脚した周永康前中央政法委員会書記の腹心で、周永康氏の指示で同じくすでに立件捜査を受けている令計画前中央統戦部部長の息子が起こした交通事故の隠蔽を図ったとも噂されている。中紀委は周氏に正式に調査開始と通告し、事故の隠蔽工作について説明を求めている。
2012年3月18日、令計画氏の息子・令谷氏が北京市内でフェラーリを運転中、スリップ事故を起こし、令谷氏は即死、同乗者の女性2人も重傷を負った。令計画氏は事故のもみ消しを図り、公安・司法を掌握していた周永康氏に協力を依頼したという。周本順氏は周永康氏の指示で、死亡した令谷氏の名前を改ざんするなど隠蔽工作を行った。さらに、周本順氏は周永康が絶大な影響力を持つ中国石油会社に女性らの家族の口座に巨額な口止料を振り込ませた。
周本順書記は湖南省出身、同省公安庁長、政法委員会書記などを歴任。2003年、周永康氏に抜擢され中央政法委員会の副秘書長、秘書長を務め、同氏の腹心とみなされている。
(翻訳編集・江音)
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