習近平中国国家主席の公式米国訪問中、各都市では黄色いバナーを掲げた法輪功学習者の姿が見られた。起業家との交流会が行われたシアトル、オバマ大統領の会談が行われたワシントンDC、国連本部の置かれるニューヨーク。学習者は、手を立てて瞑想したり、気功法を練るなどして,静かに「迫害停止」や、弾圧を指揮した元国家主席「江沢民を告訴」の必要性を訴えた。
黄色いバナー、静かな抗議 米国メディアも注目
数多くの米国現地メディアも、抗議の様子を報じた。シアトル・ウィークリー・ニュースは23日、「中国の抗議者は、本土で投獄され拷問を受けた」と題した記事で、迫害を受けた中年女性の法輪功学習者の話を伝えた。
シアトルタイムスは24日、ベイエリアで「習近平氏の1マイル以内に、法輪功がいる」と報道。「拷問と虐待で数千人が死亡、数万人が迫害を受ける」など大手紙や国際人権団体の報道を引用し、なぜ法輪功が抗議活動を展開し、江沢民・元国家主席を告訴するのかを報じた。
インターナショナル・ビジネス・タイムズも23日、習氏が宿泊するホテル前に数十人の法輪功学習者が姿を見せたことを伝えた。また中国憲法で「信教の自由」が定められているにもかかわらず、法輪功が禁止される矛盾を指摘した。
ワシントン・ポスト「紅いサイン、青いサインが衝突」
ワシントン・ポストは記者ブログで22日、法輪功の掲げるバナーをさえぎるように、紅い中国国旗や習氏を歓迎するバナーを広げた中国系「プロ市民」の様子を伝えた。
双方が交錯する様子をおさめようと道路に出たカメラマンに、中国国旗を持った青年が飛び出して、手でレンズを覆った。駆け寄ったシアトル警察が「公共道路では誰でも写真を撮ることができる」となだめ、尋問したため、青年は引き下がったという。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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