野菜のほうれん草が地雷や爆弾の所在を探知し、スマホを通じて警告することができる? 今月1日、オーストラリア放送局(ABC)は「マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームがこのことを実現させた」と報じた。植物は爆発性のある危険物が埋まっている場所の土壌から水分を吸収すると葉っぱに変化が生じ、その危険性を教えてくれるという実験結果である。
チームは、野生または自然栽培のほうれん草にナノ蛍光物質粒子を吸収させたのち、爆発性危険物が埋まっている環境に植え替える。すると、葉っぱに含まれるナノ蛍光物質粒子の数量と分布に変化が起きる。これらの変化を赤外線とレーザー光線で収集し、カードサイズのコンピューター「ラズベリーパイ(Raspberry Pi)」に転送し、さらにスマホに情報として表示する仕組みである。
チームメンバーで、化学エンジニアのマイケル・ストラノ(Michael Strano)教授は、「植物は環境の変化に対して反応が敏感である。例えば、我々人類よりも干ばつの発生をいち早く感知するのだ」と今後の植物応用に期待を示した。
(翻訳編集・豊山)
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