世界中のどんな国にも、「世界一」と評されるものがある。このたびネット上に公開された世界データマップによると、日本は「世界で最も高級グルメな国」であるという。近隣の地域と国では、台湾は、世界で最も特許取得への出資が多い国、韓国は情報通信技術を最も発展させている国、中国は、最もジャーナリストが拘束される国。
この地図は情報ジャーナリストのデービッド・マッキャンドレス氏が作成し、「インターナショナル・ナンバーワン」と名付けられている。情報源はすべて公開されたもので、世界銀行、国連、ギネス世界記録、CIAなどの公表データ、あるいはニューヨークタイムズ、ロイター、BBC、フォーブス、ブルームバーグなどの欧米メディアから。同氏は、引用元となったリンクもすべて公開している。
地図は、世界の国を色別にあらゆる分類で分けた。たとえば経済価値ある商品、心理、生態、食、人権、技術、汚点など。
汚点については、黒いラベルで表示されている。一例をあげると、米国は最もスパムメールが発信される国、リビアは肥満児の割合が最多、北朝鮮は人口に対して兵士の数が最多、トルコはツイッター検閲が最悪レベル、オーストラリアはサイバー犯罪が最多など。
日本については、「世界で最も高級グルメな国」と評された。引用先は米メディア「ザ・デイリービースト」2013年10月の記事で、2014年版ミシェラン・レストランガイドの発表に合わせて書かれたもの。それによると、日本は世界で最も多くミシュランガイド三ツ星(最高点)のレストランがある国だという。
何を「世界一」として表示させるかは、このデータマップ作成者のセンスに頼っている部分がある。また、地図が2016年度版と称しているものの、データの出典は2011~2016年までのものと幅広い。マッキャンドレス氏は「誤りがあれば指摘してほしい」と協力を呼び掛けている。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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