ドナルド・トランプ米大統領は19日、ニューヨークの国連本部で行った一般討論演説で、「米国と米国の同盟国を守る必要に迫られた場合、米国は北朝鮮を安全に破壊する以外の選択肢はなくなる」と、挑発行為を続けてきた北朝鮮を強くけん制した。中国国内では、大統領の対北強硬姿勢に称賛の声が上がっている。
トランプ大統領はこの日、各国の首脳や政府代表の前で約40分間の演説を行った。北朝鮮の核・ミサイル開発に関して、「全世界に対する脅威となっている。想像を絶する規模の人命が犠牲になる可能性がある」とした上、北朝鮮に対して「一部の国が武器を提供し、経済支援をしていることに憤りを感じる」と中国当局を念頭に非難した。
中国ネットユーザー「やっと希望が見えた」
中国国内インターネット上では、多くのネットユーザーがトランプ大統領の発言に支持を示した。中国国内では、数十年間にわたって中国から巨額な資金や物資をゆすったにもかかわらず、国際社会で中国に泥を塗り続けてきた北朝鮮金政権に対して嫌気がさしている市民は多い。一方、飢餓に苦しむ北朝鮮国民に同情している。
特に北朝鮮との国境に近い中国東北地方の住民は今、北朝鮮が頻繁に実施する核実験で放出される放射能による健康被害を強く懸念している。
東北部に住むとみられるネットユーザーの「愚木朝天」は、「トランプさんを支持する! 東北の人々にやっと希望が見えた」とのコメントを書き込んだ。
吉林省の張さんは「東北部のわれわれは生命と生活の安全のために、速やかに北朝鮮問題を解決するよう強く求める」と投稿した。
北京市ネットユーザーの「景南壱号」は「トランプさんは素晴らしい。北朝鮮(金政権)のようなごろつきに道理を説いても無駄。チンピラを退治するには、チンピラより冷酷にならないといけない」とした。
また、河北省の「軍事戦備」は「米政府が北朝鮮金王朝を崩壊させ、北朝鮮国民を解放することに賛成する」と書き込んだ。
一方、ネットユーザーらは北朝鮮を支援する中国当局にも批判の矛先を向けた。
「北朝鮮のようなごろつきを消滅しなければならない。中国当局は対処できるはずだった。しかし平和な時期でも、中国(当局)がずっと北朝鮮に資金を供給してきた。乱民を援助してきたことと同じだ」
中には「北朝鮮はまさに、毛沢民主義を掲げる共産党員が作った人間界の地獄だ」と直接、共産主義を非難した人もいた。
(翻訳編集・張哲)
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