中国共産党代表大会の開幕日の18日、北京市で大気汚染が発生し、街は有害物質を含む濃霧に覆われた。北京気象当局は同日、大気汚染の深刻さを示す4段階警報のうち上から2番目の深刻な「オレンジ警報」を発令した。中国当局は北京市に「党大会ブルー」をつくるため、党大会の開催に合わせて北京市及び周辺省・市の工場に操業停止を命じていた。しかし、功を奏さず、北京の空は汚染物質により灰色に染まった。
香港紙・蘋果日報によると、当局は党大会開催に備え、北京市と周辺都市の1000社以上の鉄鋼メーカーやセメント工場に操業停止令を出した。
北京市気象台は18日午後4時30分に「オレンジ警報」を発し、同日夜から翌19日午前にかけて、市内一部の地区で視程が500メートル以下になるため、警戒を呼び掛けた。
19日午前6時半ごろ、一度は取り下げた「オレンジ警報」を気象台はふたたび発した。市内大半の地区では、視程が200メートルになった。
また、北京市上空の大気汚染情報を提供するウェブサイトによると、19日北京市中心部の空気質指数(AQI)は150を上回った。汚染物質PM2.5による中度の汚染だという。
スモッグの影響で19日、北京~上海高速道路など7つの主要高速道路の北京市区間はすべて閉鎖した。
多くの北京市民はスモッグに覆われた市内の様子を写真に収め、会員制交流サイト(SNS)に投稿した。「運転していたけど、スモッグで何も見えないから、ハザードランプを付けて車を路肩にしばらく止めてたよ」「北京では青空が全く見えない。大会は開催したけど、スモッグがまだ漂ってる。当局はもうPM2.5の解決にお手上げだ」と多くのコメントを書き込んだ。
(翻訳編集・張哲)
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