[ブリュッセル 20日 ロイター] – 欧州連合(EU)は20日、不当に安価な輸入品を制限する新たな貿易ルールを発表した。合わせて公表したリポートでは、中国が市場経済を歪曲しているとの判断を示した。
EU加盟28カ国の貿易政策を管轄する欧州委員会が作成したリポートでは、中国政府が土地や資本などの資源分配に決定的な影響力を行使し、さまざまな製品の価格に影響を与えているとした。
EUは過去2年にわたる検討の結果、中国を含む世界貿易機関(WTO)加盟国が国内価格より安い価格で輸出品を販売する場合にダンピング(不当廉売)と認定することで合意した。
ただ「著しい市場の歪曲」が認められる場合は、製品の公正な価格の算出に国際的な指標を使用し、中国企業の多くがこのケースに当てはまる見込み。
欧州委は今回、新たな規則導入に当たり、中国のリポートを公表したが、ロシアについても公表の可能性があるとした。
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