[ソウル 8日 ロイター] – 米国のペンス副大統領は8日、自身が出席予定の平昌冬季五輪の開会式に先立ち、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した。
会談の冒頭、ペンス氏は、北朝鮮に強い圧力をかけて、核・弾道ミサイル開発を断念させるという目標は米国と韓国と共有するものであり、米国の決意は揺らがないと述べた。
ペンス氏は先に、米政府が間もなく、北朝鮮に対する「かつてないほど厳しい経済制裁」を公表すると明らかにしていた。一方、韓国政府は五輪を機に南北融和を進めたい意向だ。
文大統領は、平昌五輪に合わせて北朝鮮が派遣する代表団のメンバーと10日に会談する予定で、その中には金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正・党第1副部長も含まれる。
韓国の大統領と北朝鮮の金氏一族の一員が会談するのは2007年の南北首脳会談以来。
ペンス副大統領は今週、北朝鮮側と接触する可能性に含みを持たせる発言をしたが、ホワイトハウス報道官は8日、ペンス氏あるいは五輪閉会式に出席するイバンカ・トランプ大統領補佐官が金与正氏と会談する可能性を否定した。
一方、北朝鮮は8日、正規軍創設70周年を記念する軍事パレードを平壌で実施。国営メディアによると、式典には金正恩氏や側近らが出席した。
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