中国 過去には「暴力表現」でも論争 今度は性的な演出に批判

中国の国民的アニメ「喜羊羊」に批判 「不適切な演出」が物議

2026/08/10 更新: 2026/08/10

中国の人気子供向けアニメ「喜羊羊と灰太狼(喜羊羊與灰太狼)」が再び論争の的となっている。前回は「暴力表現」が問題視されたが、今回はヒロインの演出が「子供向けではない」と批判を集めている。

「喜羊羊と灰太狼」は、羊の仲間たちとオオカミとの攻防をコミカルに描いた作品だ。2005年の放送開始以来、中国では子供なら誰もが知る国民的人気アニメとして親しまれ、テレビや映画、ゲームなど幅広く展開してきた。

今回問題視されたのは、主人公グループのヒロイン「美羊羊(メイヤンヤン)」の演出だ。高所から落下する場面で、命の危険よりもスカートを押さえるしぐさを優先したり、スカートの下から見上げるようなアングルが繰り返し使われているとして、「子供向け作品にはふさわしくない」と批判が相次いだ。

SNSでは、「子供向けアニメでこんな演出は必要ない」「制作側の悪趣味を感じる」「子供の頃の思い出の作品が変わってしまった」といった怒りや失望の声が広がり、中国のSNSでトレンド入りした。

こうした批判を受け、制作チームは8月1日、「視聴者の意見を真摯に受け止め、今後はキャラクターの動きやカメラワークをより慎重に検討する」とコメントし、演出の見直しを約束した。

実は、「喜羊羊」が物議を醸すのは今回が初めてではない。2013年には、中国国営の中央テレビ(CCTV)が、「喜羊羊」のほか、森で暮らすクマと木こりの攻防を描いた人気アニメ「クマの大冒険(熊出没)」を名指しし、「暴力的で粗野な表現が子供に悪影響を与える」と問題視した。その後、放送の見直しが広がり、制作会社は作品を修正することになった。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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