[モスクワ 9日 ロイター] – ロシア中央銀行は9日、主要政策金利を0.25%ポイント引き下げ7.5%とした。利下げは市場の予想通り。中銀は今後数カ月で金利をさらに引き下げる方針を示すとともに、「中立的」な金融政策への移行を年内に完了させることを示唆した。
同国の1月の消費者物価指数(CPI)は前年比の伸びが2.2%と、前月の2.5%から鈍化した。これは中銀の目標である4%を大幅に下回る。
中銀は声明で「インフレの伸びは前年比でかなり低い水準にとどまっている。インフレ期待は着実に後退しており、短期的なインフレリスクは弱まった」と指摘した。その上で「インフレの前年比の伸びが今年4%を超える可能性はかなり低いと考えられ、こうした環境の下、中銀は主要政策金利の引き下げを継続する方針で、適度な引き締めから中立的な状態への金融政策の移行が2018年中に完了する可能性がある」と述べた。
インフレ見通しについては、18年中は4%を下回り、来年も4%に近い水準にとどまる見込みとした。
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