[ロンドン 13日 ロイター] – 国際エネルギー機関(IEA)は13日、米国をはじめとする世界的な石油生産の拡大ペースは今年の需要の伸びを上回るとの見通しを示した。
2018年の石油需要を日量140万バレルとし、前回予想の130万バレルから引き上げた。国際通貨基金(IMF)は1月、今年と来年の世界の成長率見通しを引き上げている。
IEAの月次リポートによると、17年の石油需要は日量160万バレル拡大した。
ただ、特に米国で顕著である急速な生産拡大は需要を大幅に上回り、現在は5年平均の範囲にとどまっている世界の在庫の増加が始まる可能性を指摘した。
リポートは「コストの低下に後押しされ、米国の石油生産は今年、世界の需要の伸びと同等になると予想される」と指摘。
さらに「昨年11月までの3カ月で米原油生産は日量84万6000バレル拡大し、まもなくサウジアラビアを上回るだろう。今年の末にはロシアも上回り、世界最大の産油国となる可能性がある」との見通しを示した。
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