[アンカラ 30日 ロイター] – イランのサレヒ原子力庁長官は、イランは欧米など6カ国との核合意に至る前に製造していたよりも高い濃度のウランを生産できると語り、核合意の破棄をちらつかせる米国をけん制した。国営テレビが長官の発言を伝えた。
トランプ米大統領は、5月12日までに欧州諸国との再交渉を通じて満足いく結果が得られなければ、核合意を破棄する意向を表明している。
長官は「イランは虚勢を張ったりしない。技術的に、われわれは核合意前に製造していたよりも高い濃度のウランを生産する用意ができている。トランプ大統領が正気に返り、合意に留まることを期待する」と述べた。
2015年の核合意では、イランに認められるウランの濃縮レベルは3.6%程度に制限された。イランは合意を受け、濃度20%の高濃縮ウランの製造を中止し、在庫の大半を手放した。
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