江蘇省揚州の動物園で飼育されているクジャク4羽は、心無い来園客により、長く美しい飾り羽根がほとんど引き抜かれた。2年前にも同様に、来園客が強引に羽根を引き抜いたため、クジャク2羽がショック死している。
北京青年報4月29日付によると、動物園側は、羽根を抜かれクジャクは負傷しており、現在治療中だという。「傷ついたクジャクは呼吸が乱れ、血まみれだった。怒りを感じる」と園関係者は同紙に答えた。
同園は2000平方メートルの敷地に41羽のクジャクを放し飼いにしており、来園客に触れ合える環境を用意していた。しかし、この度の出来事を受けて、ゲージに入れることを検討しているという。
「訪問者には、動物への愛護を示し、彼らの動きを邪魔しないでほしい」と同関係者は語った。また、園は警察に通報しているという。
クジャクは春季、美しい羽根を持つオスは、メスを引き付けるために扇上に羽根を広げる。中国は慣習的に、羽根を広げたクジャクを縁起物として認識している。
2016年旧正月の時期、雲南省昆明の動物園でも、クジャク2羽が羽根を引き抜かれてショック死する騒動が起きている。
(編集・甲斐天海)
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