ホワイトハウスは5月24日、トランプ大統領から北朝鮮の金正恩・委員長にあてた署名付き文書を発表した。大統領は、6月12日シンガポールで予定された会談は中止する意向を示した。
大統領は、北朝鮮からの声明で示された「強い怒りと露わな敵意」により、3週間後に迫る会談を行うのは不適切だと判断した。いっぽう、史上初となるはずだった米朝首相会談は「長期的な計画で行われるべき」とし、今後の実現性を否定せず、「会うことを楽しみにしている」とつづった。
大統領はまた、金委員長に対して「考えが変わるならば、電話や手紙を送ることをためらわないでほしい」とした。
手紙は、意味深長な言葉で締めくくられている。「世界は、特に北朝鮮は、永続的な平和と偉大な繁栄および富のための絶好の機会を失ってしまった。この機会を逃したことは、歴史的にも悲しい瞬間だ」。
大統領はほどなくしてツイッターで自身の手紙を発表し「悲しいことに、金正恩とのシンガポールでの会談を中止せざるをえなかった」とコメントを付け加えた。
(編集・佐渡道世)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。